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残念に思うこと

[2021.11.16]

       ~全国都道府県魅力度ランキングに思うこと~

 少し前になりますが今年も全国都道府県魅力度ランキングが発表になりました。例年北関東は下位グループに甘んじており今年も大逆転はありませんでしたが、違っていたのは群馬県の山本一太知事が群馬県のランキングはおかしい、告訴もじさないと憤懣遣る方無いと激怒していたことです。群馬県トップとして群馬県の知名度を上げようと日々奮闘努力されており知事としてはその無念さは(?)解らないでもありません。しかし、一群馬県人として私が残念に思うのはランキングが下位に今年も残留してしまったことではありません。
"元フジTV本田朋子アナ、群馬ライフを満喫 魅力度ランクで知事激怒騒動の一方で/芸能/デイリースポーツ オンラインで、という記事に書いてある通りなのだと思います。他県から来た人には群馬のここが面白い、他にはない美味しいものがある、他のところと違う気になる物があると気付かれるのに当の群馬県人はそこの目が行かず思い至っていないことが多々あるのでしょう。
 そうなのです、残念なのは群馬県人自身が群馬の良さや魅力に気付いていないことなのです。群馬県人なら何度も訪れた伊香保温泉ですが行楽シーズンには首都圏ナンバーの車が渋川伊香保インターチェンジで大渋滞です。県外の人の視点に立ってみれば首都圏から車で1時間程で由緒ある温泉があり、山の上に湖があり、子供も遊べる牧場もある行楽地はなるほど魅力的でないはずがありません。“前橋(群馬)はなにもないからねぇ”という言葉は何度も、そこここで耳にし てきました。確かに群馬県には海はありません(⁉)。食材について言えば全国的に通用する(と思う)ぐんま名月という甘さが際立っており尚且つ酸味もあり美味しいリンゴも県民自身が知らない内に‘群馬県産’名月として長野県で販売されていました。青森では“ぐんま”の冠詞を外して名月として売り出すようです。(群馬は単なる栽培地という考えのようです)これでは群馬県が折角認知される絶好の機会を失ってしまいます。また、イチゴは“とちおめ”や“あまおう”ばかりが話題になりますが群馬にも“やよい姫”という品種があります。美味しいのは勿論ですが適度の歯ごたえが良く何と言っても傷みにくいのが最大の長所でしょう。私も妻もどちらも大好きでよく食べています。でも、残念ながら全国区ではないのですね。他県から来た人に群馬県ではどこで食べても豚カツは美味しかったと人づてに聞いたことがあります。何か群馬県ブランドを褒め上げているようになってしまいました。                                                 一言で言えば群馬県はブランド発信力が弱いのでしょう。それを積極的に売り込んで行こうとする情熱も奥ゆかしい群馬県人にはまた足りません。ここはやはり吉本のお笑い芸人のように何度でも、笑うまで、しつこくやるといったある意味外面を気にせず突っ走るようなあっけらけかんとした、屈託のなさのようなものが必要なのかも。秋の夜長に長々と駄文を書いてしまいました。山本知事が言いたかったことは実はこういう冷めた引っ込み思案の県民気質(奥床しい?)に少し喝を入れたかったことなのかもしれません。

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